ストーリー紹介 攻略フルーツ - ラグーン (SFC スーファミ)
X68000版
百億の星の流れは 闇を求め
またさらなる星の流れは 光を求め
神々の落とした涙 月の光を生み
その光をもって 闇を照らすであろう
この伝説を語れるのは、限られた者だけになってしまったというが……。
去りし日、過去暦300年初日。レイクリーランドの地には、闇がはびこり始めていた。この地に平静を取り戻すべく、辺境から7人の魔導士が集結した。 彼らは太古の秘術を用い、神を召喚した――はずだった。が、そこには凄惨な鬼気と共に、邪神が上体をもたげていた。
空気の流れが乱れ、魔導士たちの体を怒涛が襲った。闇より深い闇が、そこには存在していた。邪神と魔導士たちの戦いは凄絶を極め、邪神の強大な力の前に屈するかとおもわれた。
が、仲間を犠牲にするという禁断の呪法により、かろうじて封印することができた、そのため、7人のうち3人が呪文の犠牲になり、残ったのは、マティアス、ゼラー、デュマ、バトラーの4人だけであった。
重々しい恐怖がしばらくの間、彼らの体を縛りつけていた。安堵感が意識を覚醒させたのは、鳥のざわめく声が聞こえた時であった。だが、安らいだ表情の中に、どす黒い欲望の影を落としていた者がいたことを他の者はみてとっただろうか――。 その男――ゼラーは、邪神の圧倒的な力に魅せられ、その力を手中に納めようとしていた。しかし、自分だけでは、あれほどの力を操ることができないと踏んだゼラーは、太古の文献にある<闇の皇子>を捜し出すことにした。
<闇の皇子>は神々の戦いが終わってから数百億年後に、闇の神々の生まれ変わりとしてこの世に現れ、その姿は普通の人間に似てその肌の色は不気味な程白く、金髪をたなびかせ、 この世ならぬ美しい姿をしているという、ただひとつ違うのは、瞳の色が左右違う邪眼であり、見る物を恐れさせるということだけだろうか。
ゼラーが<闇の皇子>を捜し出す旅に出てから、300年の月日が流れていた。レイクリーランドの北方に浮かぶ小さな名もない島に、一人の赤ん坊が産まれた。 灰色の右目、赤色の左目を持つその子は「ソア」と名付けられた。彼は、この世に生を受けたその瞬間から、全ての物に忌み嫌われていた。
まだ産み月に満たないうちに、母親の腹を破って生まれ、その上産声のひとつもあげなかった。
そしてはにより皆を恐れさせたのは、彼の瞳の色である。
それは伝説にもある、邪眼と呼ばれるものであった。
ソアの誕生以来、家畜が病気にかかったり、作物のできが悪いと、全て彼の邪眼のせいだということにされた。 そんな不幸な境遇と引き換えのように、彼には不思議な力が与えられていた。2歳になる頃には言葉を完全に話すことができたし、明日起こる出来事を何もかも予言してみせたりもした。 だが、そのような力も周りの人間を恐れさせるだけであった。しかし、ただひとりそんなソアを哀れに思い、 彼を引きとり育ててくれた老婆がいた。エルワーという名のその老婆は、5歳になったソアを呼びこう言った。
「ソアや、よくお聞き。確かにおまえは、他の子と少し違うかもしれない、あたしはみんなが言うように、お前を厄介者だなんて思っちゃいない。 本当は優しい子だよのね。だからアタシはお前にみんなと仲良くやっていってほしいんだ。」
「でも、ばあちゃん。みんなが僕をいじめるんだ。」
「それはよく解っているよ。でもね、おまえは賢い子だから言うが、あたしはもう長くない。あたしが死んだらおまえはどうやって生きていくんだい?」
「ばあちゃんが病気なのはわかってたよ。でも僕一人なんて絶対にいやだ。」
「情けないことを言うんじゃない。男の子だろう。」
それから三日後、エルワーは息をひきとった。その時ソアは一筋の涙もこぼさなかった。 エルワーの葬儀が終わった頃、ローブをまとった老人がソアの前に現れた。
「捜しましたぞ。闇の皇子よ。さあ、私と一緒に来て頂きましょう。」
「誰だ?おまえは。」
「御身にお仕えする、ゼラーと申します。」
それから13年、ソアはゼラーの元で厳しい修行に耐えた。
そんなものにも負けない、強い力を手に入れるために。
―― 一方、ソアの誕生から約1年後、アトランドの刀鍛冶の家では<ムーンブレイドの勇者>となるべき、右肩に三日月のあざのある男の子が生まれた。両親はその子をナセルと名付けた。
ナセルは活発で、心優しい少年に育った。幼い頃から、父親の作った剣で武道に親しみ、すでに非凡な才能を見せていた。
ある日、ナセルの家に一人の修行僧が訪れた、その修行僧は、名をマティアスと名乗った。 彼はムーンブレイドの勇者がナセルに相違ないこと、ムーンブレイドを作るのは、父親のロイであろうことを話した。 そしてものレイクリーランドを闇の手から救えるのは、<ムーンブレイドの勇者>であるナセルだけだと。
両親は驚いたが、4年間だけという条件をつけて、ナセルをマティアスのもとに預けることにした。 4年間ナセルは、剣技と魔法、そして自分の宿命をマティアスから学び、故郷の町に帰ってきた……。
――――そして風は伝説の成就を告げた――――
SFC
光の勇者の伝説
はるか遠い昔。このレイクリーランドは、闇の力が増大し、その力の影響を受けて邪悪な神が誕生してしまった。邪心の悪の力は激しく、強く、民衆を苦しめ、恐怖のどん底にたたき落とし、国は混乱をきわめた。
その時、天空の神々がこれを憂いて地上に舞い降り、聖剣「ムーンブレイド」を振るい、邪神を封じ込めてしまった。そして、二度と邪神が復活しないためには 光と闇の調和こそが大切だとして、光をつかさどるものと、闇をつかさどるものを一人ずつ地上に送り込んだ。
ある晩のこと、レイクリーランドの魔導師「マティアス」がそこで見たものは、たおやかな光に包まれた二人の赤ん坊だった。
一人は光の勇者としてつかわされた「ナセル」、もう一人は闇の皇子としてつかわされた「ソア」であった。神は言った。
「マティアスよ、この子たちをそれぞれの使命を持つものとして育ててやってはくれぬか。この二人の力によって、光と闇のバランスが保て、ここの世は必 平和に治まるであろう」
マティアスが二人の子を抱き上げようとしたその時、突然黒い影が目の前を横切った。
「何者?!」
「我が名は「ゼラー」。邪神復活の為、この子は預かっていくぞ!」
「待てっ!」
しかしゼラーは、ソアをその腕に抱き、忽然と消えてしまった…。
ゼラーが闇の皇子ソアの力を利用して、どのような恐ろしい企みを胸に秘めているのかは、この時まだマティアスでさえ、知るよしもなかった。
それから14年。マティアスは心優しく、活発な少年に成長したナセルと共に、アトランドという村のそばでナセルに剣と魔法を伝授する毎日を送っていた。ある日、マティアスはナセルを呼んでこう命じた。
「ナセルよ、最近レイクリーランドに流れる水に邪悪なる気が入り込んでおる。そのために、国の人々は病気にかかったり、死んでしまったりしている。 わしはなにかいやな予感がしてならんのじゃ。ナセルよ、お前は光の勇者としてこの不吉なできごとの原因はいったい何なのか、つきとめてくるのじゃ。
ナセルはマティアスの命を受け、レイクリーランドへと旅立っていった。ナセルの行く先には、何が待ち受けているのだろうか。そして光の勇者としての宿命とは!?