実はひとりぼっち惑星にはシリーズ(前作)があり、前作の続きがこのひとりぼっち惑星です。1.ひとほろぼし → 2.ひとたがやし → 3.ひとりぼっち惑星…という順番です。
なので前作をプレイしたほうがストーリーを飲み込みやすいでしょう。
以下、簡単なストーリーを紹介します。ネタバレになりますのでご注意ください。
目次
ひとりぼっち惑星のストーリーネタバレ No.1
ここは地球。今や地球は人類が絶滅し、人工知能と君しかいない惑星になりました。いまだに人工知能は他の人工知能と争いを続けています。争いに負けた人工知能は、ぼろぼろの部品になっていきます。
ひとりぼっちの君はおもむろに部品を集めます。そしてアンテナを作ります。このアンテナは電波を受信し、誰かのメッセージを聞くことができます。君はさっそく電波を受信します。
最初に受信したのは、宇宙をさまよう宇宙船からのメッセージでした。
「私たちは地球を離れ、安全に暮らせる惑星を探しています。
暗い闇の中、かれこれ数百年以上もさまよっています。
私たちがのっている宇宙船は住むことができる数に限りがあります。
60歳を過ぎたら棺桶(かんおけ)に入って、宇宙船からでていかなくてはいけません。
私は60にちかいのでそろそろお別れの時が来るでしょう。
元気な息子や孫とお別れをしなくてはいけません。
このメッセージが誰かのアンテナに届く頃には、私はすでにこの世にはいないことでしょう。
私の棺桶は地球に向かうよう手配しました。
きっと今頃、地球は平和になっていると思うのです。
それでは明るい地球でお会い出来たらと思います」
ひとりぼっち惑星のストーリーネタバレ No.2
今度は2つ目のメッセージが届きます。さっきとは違う宇宙船からのメッセージです。
「俺達はいま宇宙船にいる。
その昔、とある国の生命兵器が人類の生存をおびやかしはじめた。
このままだと人類は絶滅してしまう。
ある日、人類は生き延びるために宇宙船をつくり地球を離れようと決めた。
だが宇宙船に乗れる人数には限りがある。
金や権力をもった人間が我先にと、他人を蹴落として乗り込んだ。
俺も家族を守るために他人を犠牲にした一人だがな。
そうして多数の犠牲を出して宇宙船は出発した。
地球を離れた宇宙船は一見平和に見えた。
しかし、すぐに宇宙船のなかでも人間の争いが起き始めた。
強いものが弱いものを奴隷にしたり殺したりし始めた。
宇宙船で裕福な暮らしをするためにするためだ。
俺の家族も犠牲になった。どうしようもなかった。
今、俺は宇宙船の操縦のしごとをしている。
宇宙船内は小惑星に衝突しないようみんな大忙しだ。
だが俺は惑星を回避しようと思わない。
こんな人類は一人残らず滅んでしまえばいい。
もうすぐ、この宇宙船は惑星と衝突するだろう。
このメッセージが届いているなら、お願いがある。
俺達の死体を拾って欲しい。
その中に妻と子供の死体があるだろうから。」
ひとりぼっち惑星のストーリーネタバレ No.3
3つ目のメッセージが届きました。人工知能をもった宇宙探査機のメッセージです。
「こちら宇宙探査機。7042回目の定期報告です。
電力源のソーラーパネルに不具合が出ました。
おそらくこれが最後の報告になります。
人間感情プログラムより『ふあん』『きょうふ』といったデータが確認できます。
私は機械なのでよくわかりません。
私の分析では、おそらく生命の維持といったものが元になっているのでしょう。
今地球はどうなっているのでしょうか。
1013回目の定期報告あたりから、地球からのメッセージを受信できていません。
なぜ私はこの暗い宇宙をひとりでさまよっているのでしょうか。
ですが、もしこの声を聞いてくれるひとがいたらその意味を見いだせる気がします。
それでは、さようなら」
ひとりぼっち惑星のストーリーネタバレ No.4
4つ目のメッセージです。とある惑星からのメッセージです。
「僕は9歳で、エデンという惑星に住んでいます。
この前、僕の先祖は地球から移住してきたとロボットから教わりました。
長い宇宙探索を経て、ついに住める惑星を見つけることができたそうです。
僕の世界は子供が生まれると親ではなく、政府が預かって育てます。
お仕事や結婚の相手もぜんぶ決めてくれます。
僕はとっても幸せです。
地球は大変なことになっていると習いました。
もしかしたら人がいないかもしれない、ということも知っています。
でもこのメッセージが聞こえたなら、僕の惑星にきてほしいと思います。
このメッセージが届くのに数百年かかるみたいで、僕はすでにこの世にはいないでしょう。
けどこの惑星は、いまよりずっと平和で豊かになっていると思います。」
ひとりぼっち惑星のストーリーネタバレ No.5
5つ目のメッセージを受信しました。これも惑星からのメッセージです。
「こんにちは。僕はイデアという惑星に住んでいます。
僕の古い先祖は地球から出発してこの惑星にたどり着いたそうです。
地球は青い空と白い雲、美しい海がある惑星だと聞きました。
今もそうなのかな。おとうさんは人々が平和に暮らしているって言っていました。
僕はペットがいます。名前はこたろうです。
こたろうは家の家事をしてくれる便利なペットです。
こたろうは、ねずみひひという種族でこの惑星にもともと住んでいた生き物です。
野生のねずみひひは危険だけれどペット屋さんのねずみひひは大丈夫です。
ちなみに野生の危険なねずみひひは軍のひとが退治してくれます。
最近、こたろうが言うことを聞かないようになりました。
飼い主が偉いんだぞ、ということをもっと厳しくわからせないといけないのかなぁ。
こんど家族でピクニックに連れて行った時、教えようと思います。
それでは地球のみなさん、おやすみなさい」
ひとりぼっち惑星のストーリーネタバレ No.6
6つ目のメッセージが届きました。とある科学者からのメッセージです。
「ほんと笑えてくるよ。もうどうしたらいいかわからなくなってきちゃった。
この声を聞いているのは人間?人工知能?それとも生体兵器くん?
まさか僕が作った生体兵器くんに、この声を送ることになるとはね。
あんなことになるなんて…いや、このはなしはやめよう。
僕もいろいろ言われたし、聞いているのがホントに生体兵器くんとも限らないからね。
僕はエリーゼと命名した惑星に住んでいる。
研究所のメンバーと共に宇宙船に乗ってたどり着いたのがこの惑星だ。
この宇宙船は人間をコールドスリープにする機能をつけたから、僕は当時の体のままだ。
船の操縦はすべて人工知能が行ってくれた。
当初は完璧と思えたが、移住はうまくいかなかった。
コールドスリープ機能に問題があって、しっかり復元できたの僕だけだった。
そんな僕もウイルスに感染して、長くはいきられない。
今はあまりの寂しさから、この声を発信している。
確実に声が届くかどうかもわからないし、意味の無いことのように思える。
でも話すことで気が楽になったよ。
そうそう、もし君が生体兵器くんなら聞いてくれ。
僕は人間が大嫌いだ。滅んでしまえと何度も思った。
内面はみにくくて、どうしようもない部分ばっかりだ。
でも親切や愛情という気持ちを持っている部分もある。
ほんの一部だけどね。わかるだろ。
つまり、誰だってぜんぶだめってことはないんだ。
…笑えるね。もう目が見えなくなってきちゃったよ。
では。
これで、おしまい」
本編は以上となります。
あとはユーザーのメッセージを受信したり、自分のメッセージを送信することになります。